先日実家から不動品のFS-A1Fを回収してきました。KL5C8400の実験用のテストプログラムを簡単に(FDD)保存できる環境ということで目をつけたわけです。
しかし開けてびっくり、これは相当なメンテナンス・・というより修理が必要な状況とわかりました。とりあえず部品を集めるため写真を撮ったり必要そうな部品リストを作ったり、基板をよく観察したら物が集まるまでそっ閉じしておこうと思います。
ざっくりと必要なメンテナンスを上げると
・ハイブリッドIC部分の清掃、コンデンサ交換、配線の確認
・電源部のコンデンサ交換
・FDCの修理もしくは交換
・FDDベルト交換(またはドライブ交換)
・ROM周辺の配線確認
・CPU取付け
ハイブリットIC(HIC)部分、にがさんのサイトやBABAXさんのブログに詳しく書かれていて参考になるとともにここのコンデンサが液漏れしやすいことも書かれていました。そしてこのA1Fも液漏れしています。長期間放置していたのもあって結構やられてしまっているかんじです。HICを外して確認したほうが良いかもしれません。メインの基板の抵抗のはんだもくすんでいます。ここだけは至急掃除しておこうと思います。また、上記の情報を見つけた際にXVもこれが使われていると書かれていたため、そちらも確認しておこうと思います。
電源部は液漏れしている様子はありませんでした。漏れている例があるようなので交換しようと思います。
これはひどい。FDCの89pin前後のpinが折れてます。ざっと検索するとDrive Select信号らしいので2ドライブ化しようとして失敗したのだと思います。コネクタ裏側からたくさん配線が出ています。これプラスチックパッケージを削って配線引き出せるかな・・。IC丸ごと交換も視野に入れておきます。手に入るかってところからですが。
(ちなみにこれ、はるか昔の自分がやったんだ・・と思います。まったく記憶にありません。当時の自分がどう思ったのがわかりませんが、今見ると、や、やっちまった・・・どうしよう)
FDDはベルトが溶けて切れています。ベルトを探すか、ドライブの換装です。手元にベゼルの色が黒のMITSUMI D353M3Dがありますが、合わせてみると本体幅が異なり、A1F本体のプラスチックの爪にはめられないようです(削るか折るか)。ネジ位置はあっているはずなので固定はできそうです。逆に奥行きは短めなので、26pin-34pinのコネクタの変換基板をつくるのもいいかもしれません。写真右上、LEDの配線を引き出していました。理由は不明です。
こちらはROMのボード(と思います)部分はいくつか配線があり、左手前はスイッチを増設してありました。これも記憶がないのですが内蔵のアプリの無効化スイッチでしょうか。その下にあると思われるRAMもどうなっているのか未確認です。増設した記憶はありません。
また写真上方、ソケットになっているのはCPUです。Z80が乗ってません。このソケット化、パターンを剥がさずにできたのか心配です。
というわけで、当初考えていたKL5C8400を動作させて実験する目的には当面使えなさそうという結論になりました。