
先日一応の完成を見たと思っていたHIC基板ですが使用していたところ問題が2点見つかったのでアップデートしておきます。
1つ目は全体的に白ぽい画面の時に同期が乱れる。使用しているコンポジットビデオ(RCAの黄色いケーブル)入力の液晶モニタだと画面が映らなくなりました。S端子の入力のあるモニタの場合、画面が左右方向にぶれている感じです。RGBモニタのほうは全く問題ありません。
気が付いたのはF1スピリットを起動したときのコナミのロゴ(沙羅曼蛇は青地にKonamiロゴなので発生しませんでした)。ロゴ全体がぶれてます。

BASICでCOLOR 1,15,15を実行するとこのように上のほうがぶれていました。

オシロスコープで波形を見ているとこの時シンクチップ(でいいのかな)と呼ばれる波形がなくなってしまっていました。つぶれてしまっているのかな・・・

そんなこんなでRGB信号の方は大丈夫なので、HICのYとC信号のOUT/IN部分それからS-Videoのために引き出した先のバッファアンプ周辺回路に間違いがあると踏んで調べました。
回路図と実際の配線を確認し、ゲーム機のS端子改造(メガドラ2など)記事を見たり、ICのデータシートを眺めていて気が付きました。ビデオアンプをY信号に入れるはずがC信号のほうに入ってました。これを入れ替えることで先のシンクチップ信号が確認できるようになり、モニター上もちゃんと映るようになりました。よかった。
2つ目はしばらく使っているとMSXのリセットがかかること。なんか熱暴走のような感じがしましたが、そんなに熱くもない部屋で動かしていたので、HICの問題だろうなと思います。思い当たるのはミュート回路です。リセットかかっているときにミュート回路が有効になって音声信号を遮断することになるのですが、本体からくるリセット信号線に逆にリセット回路側から信号が出るタイミングが発生しているのかな?
例えばダイオード入ってるけど逆につないでるとか。。とあたりをつけ、いったんミュート回路を切り離しました。その結果、問題なく動いています。場所は特定できたので配線ミスなど調べていく予定です。