
前回までのあらすじw
ついに不足していたパーツを入手したEPG4はいそいそとはんだ付けを完了した。そしてA1FのオリジナルのHIC基板を外し、今回製作した基板を載せMSXの電源を入れる。しかし残念なことに画面は嵐模様でわずかに赤っぽい文字が読み取れる程度だった。音声は出ていることからCXA1145M内にあるバッファアンプは機能していることが分かった。
というわけでCXA1145Mとその周辺のはんだを確認し、怪しいところを修正しました。その結果、同期は安定し映像が出ることが確認できました!でもなぜか白黒w
この画面はコンポジットビデオ入力の液晶での画面です。

RGB入力のブラウン管(PanasonicのRGBモニタ)で16色のカラー表示をしてみたのがこちら。左上がカラーコード0で右下が15。「青」が抜けているように見えます。

オシロスコープでも見てみました。まずこちら、HIC基板への入力部ではR,G,B(左の波図から右へR,G,Bの順)いずれもだいたい3Vあたりが中心で低いレベルが2.6Vくらい。(キャプチャしたタイミングはバラバラです)

そしてICの入力ピンで確認したのがこちら。RとGは2.5Vくらいが中心で低いレベルが2Vのような信号ですが、Bは0Vまで落ちてます。HICへの入力からここまで直列に0.1uFが入るのでDC成分がカットされるのですが、おそらくそのあとICの中でレベルが引き上げられていてこのような感じなのだと思います。クランプってやつ?となるとBはICの中が壊れているのではと考えました。

ちなみにHICの出力端子でみるとBはこんな感じでおおむね平坦な電圧が出てました。

というわけで"このIC壊れてる"と判断し取り換えることにしました。外したところ。

新しい(?IC自体は中古だと思います)のを取り付けたところ。ここで長年使っていたフラックスがついに無くなりました(気化してだんだん濃くなっていた感じはする。何しろ20年は前に購入したものです。)新しいフラックスにしたら色薄いしなんか使いやすかったし基板もあまり汚れませんでした。すごっ

早速取り付けて電源を入れてみたところ、ついに映りました!
これはコンポジットビデオ入力の液晶を撮影したものです。

こちらはRGB入力のブラウン管を撮影したもの。右側時計のアイコンのあたり色が変なのはスピーカーがかつてそばにあって磁気の影響を受けてしまった部分です。デガウスツール買えば直るかな??

16色のカラーバー表示。こちらもコンポジットビデオ入力の液晶です。全色見えてます。

製作した基板はS端子出力も出しています。コネクタを取り付けてそれから、ケーブルの発掘とS端子入力のあるモニターを用意して画像を確認してみようと思います。
あと確認しないとなのはカセットテープの制御信号とかですね。データレコーダ・・・動くかな。ベルトとかもう切れてるんじゃないかな・・。
そんなわけで無事映りましたが、もう少し続きます。