
前回、UV-EPROMにA1FのROMを吸い出したものを書き込みました。今回はこれをA1Fに取り付けます。
こちらは前々回の画像です。本来ROMがはんだ付けされているであろう場所にピンヘッダが付いていました。この上にROM基板が取り付けられていました。これは不要なので取り外します。

このゴムパーツが厄介そうです。両面テープでがっちりついているのだろうなと予想しIPA(アルコール)に浸した綿棒で基板とゴムの間にアルコールを吸わせるようにじわじわとなじませていきます。無理やり剥がすとパターンも剥がしてしまうかもしれないので力を入れすぎないようゴムをゆすりつつ綿棒でわずかな隙間にアルコールをつけていきました。

20分ほど頑張った結果、無事にはがすことに成功しました。

基板に残った両面テープの跡もきれいにして28pinソケットをはんだ付けしました。

そして前回焼いたROMを装着。ROMは32pinなので4pin余ります。写真で下の方がソケットに刺さっていない余った4pinがあるほうです。ROMの24pin(/OE信号)は外向きに折り曲げ、ソケットに刺さらないようにします。折り曲げたpinは写真のように基板上のビアにはんだ付けします。ここは/CE信号に相当します。ROMの22pinに入ってる信号と同じです。(22pinとこの曲げた24pinをショートさせた方がよかったかも)それからROMの30pinと32pinをショートします。これはVccを32pinに配線する目的です。最後に折り曲げたpinの下にあるソケット端子に来ている信号をROMの2pinに配線します。これはA16の信号です。実際にはROMの2pinと写真の基板上のビアに配線します。

A1Fを起動してTiny Slot Checkerを見ると、やはり真赤。何もないはずの場所で何か読み取れてしまっている?

基板を眺めてもわからず、ふとCPUをCMOS(Zilog Z84C0010)ではなくNMOS版にしたら?と思い、SHARP製 LH0080Aに差し替えてみたところ無事使われていないページがグレーの表示になりました。3-1の?は多分KANJIの続き、3-3のPAGE1,2はA1COCKPITです。

無事ROMボードを撤去することに成功しましたので、さっそくCPUを載せ変えてみます。KL5C8400CでA1Fが起動し、BASICやゲームができることを確認しました。しかし、SEGA 315-5676では途中でハングしてしまいます。A1コクピットから移動する際に停止します。NEC製 uPD780008Aも同じように途中でハングします。同じ変換基板をつかっているので、変換基板にミスがあるかはんだ不良ではないかと思います。