
前回ちらっと書いた似非RAMカートリッジの1MB版をつくりました。
写真が発掘されたメガロムコントローラ2個。1つは市販カートリッジから抜き出してANTI STATICのICレールに入れたまま。写真でレールに入っている他2個は一緒に抜き出したROMぽいなにかと思います。それともう1つはぐちゃぐちゃの基板に刺さっていました。この基板は似非SCSIを作ろうとしていて途中で放置されたものです。当時GOUDA製SCSIを手に入れてSCSI機器を使えていたので完成させる気力がなくなったのでしょう。でも似非SCSIのほうがPC9801とのデータのやり取りがしやすかったのではなかったか、とうすらながら思います。

ともあれ、今回はこの2つを使おうと思います。そしてメモリも当時よりは安く手に入るので最大に搭載してみようと思います。回路は公開されていたものを参考にKiCADでぽちぽちとレイアウト、配線して発注するだけでした。写真右側のZ80のQFPからDIP40に変換する基板と一緒に発注していました。

全部品をはんだ付けし、完成したところ。右上のタクトスイッチは表裏逆につけています。ケースに入れた時に裏側にスイッチが少し出張る仕様です。これは押している間だけカートリッジを無効にするやつです。また昔作った奴はスーパーキャパシタでしたが、今回はCR2032のボタン電池にしてみました。ソケットタイプなのですぐに交換できます。

こちらがかつて製作したものです。DIP版の128KBのSRAMを2つ使った合計256KBのものです。1つは基板の裏側にあり、1つはメガロムコントローラの上にあります。

無事1024KBと認識されインストールもできました。

PCBのレイアウト作業時には必要なと思い配線していなかったのですが、後から思い直してSRAMへの一時的な書き込み禁止スイッチをつけて追加しました。ロジックを経由せず、物理スイッチで/WEに相当する信号をプルアップしました。

カートリッジケースに入れてみたところ。最後にラベルをデザインしてシール印刷して貼ろうと思いますが、とりあえず完成。もう1つも部品をはんだ付けし動作確認まで完了しました。しかしケースの在庫がなくむき出しの基板のままです。昔コントローラICを抜き出した際の元のカートリッジを探してみようと思います。捨ててしまったかも。それか3Dプリントですね。
