
手元にMegaDrive2のジャンクがあるので、これに乗っているZ80 CPUを取り外して動かしてみたいというお話です。「普通に動くでしょう?」で終了すると思うのですが「SEGAって書かれているZ80はレアじゃないですか、わかっていても動かしてみたい」じゃないですか。ええ。
サムネイルの画像は拡大できず、低解像度なのでもう一度貼っておきます。しかし一部ICの印刷が消えてしまっています。カメラの角度で見えなくなったのか・・。結構キレイに撮ったと思ったのに。。

MegaDriveも含めMegaDrive2の基板には結構バージョンがあるようで検索すると基板の写真とか出てきます。例えばこちら
Motherboard Differences - ConsoleMods Wiki
Sega Mega Drive/Genesis Hardware | Retro Consoles Wiki | Fandom
自分の持っている基板は「PC BD MD2 VA1 JAP」と書かれていました。比較的初期のMegaDrive2でしょうか。Z80は音声処理に使われているみたいなのですが、その基板によって?製造時期によって?使われているメーカーが異なるようです。先のページにある写真を見るとMD1の頃にはDIP 40 の本家Zilog製、Goldstar製。MD2になってからはQFP44が使われるようになってToshiba製、Zilog製、SEGA製が使われているようです。
手元の基板のはSEGA 315-5676でした。早速外してみました。

このジャンクMegaDrive2はホコリ汚れ落としたら割ときれいで、動くんじゃないかという気がします。コンデンサの液漏れやパターンのダメージも見つかりませんでした。ケーブル類を手に入れたら動作確認してみます。その時にはここになにかZ80を貼り付けておかねばなりません。

ところでWEBで検索を続けているとGenesis2のサービスマニュアルなるものが見つかったりします。それによるとIC4 (Z80)の所のパーツは Z84C0006(315-0738-R) / UPD9033GB-4-3B4(315-5676-R) / TMPZ84C00AU-6(315-0782-R)と3種類併記されていました。カッコ内はパーツ番号。型番からすると順にZilog, NEC, TOSHIBA製ということかと思います。315-5676とチップに印刷されているので中身はUPD9033GBなのだと思います。NEC製のZ80としては見慣れない型番のように思います。検索しても今のところ情報は見つけられませんでした。ちなみにNECのUPD70008A(Z80)と並べてみるとそっくりです。

取り外したら印刷が薄くなってしまった気がします。裏面もそっくりです。

それぞれDIP 40pin に変換する基板を用意してはんだ付けしました。リードフレームを入手したら取り付けて動かしてみようと思います。

ところで本体基板の写真の左上にある面実装のICはCXA1145Mです。RGB->コンポジットビデオの変換IC。A1Fの液漏れ甚だしいHIC基板で使われているものと一緒です。このICいろいろゲーム機で使われていたとのことで、このMD2でも使われていました。HIC基板のICが壊れていたらここからはがして使う手もあったかもしれません。
(つづく)