ここ数日メインの基板をじっくり調べ、パターンの断線箇所を探すべく目視検査とテスターで各IC間の導通を確認していました。
A1Fの回路図がないのでちょっと手探りな感じでした。CPU/VDP/RAM/VRAMそれからSLOTの各信号に対応するICのピン番号を書き出し、印刷してテスターでICのピン間の導通を確認しながらペンでマークしていきました。
FS-A1やA1WXの回路図も参考にしました。これはもしかしたらカスタムなIC経由になっていてダイレクトにつながってないかもというあたりで。
今日までに目で見てわかる新たなパターンの断線・腐食箇所は見つかりませんでした。しかしテスターで2か所不通となっている個所を見つけました。
一つは写真左の赤い丸の部分でジャンパー配線しているのにCPUとVDP間で導通なし。はんだ不良のようです。信号は/IORQ。VDP等へのIOアクセスが一切できない状況です。
もう1つは右側の赤い丸の部分でCPUとVDP間はOKですが、メインメモリ(DRAM)との導通が取れませんでした。この信号はD7つまりデータバスの最上位ビットが断線しているのでメインメモリとの読み書きが正しく行われない状況です。
まだFDCとの配線、DRAMのアドレスバス(メモリマッパーなのでS1985とかもう1つのカスタムICのどちらかからくると思われる)のチェックなどが出来ていません。でもとりあえず本日までにわかっている部分だけ修正して一度電源を入れてみることにしました。
ついでに以前の配線もやり直しました。断線している側のD7信号はDRAMの17pin以外にもROMの19pinやFDCの22pinにつながっていました。これらすべてがCPUとの間で断線していたことになります。ROMの19pinの近くにビアがあったのでそこにジャンパー配線しました。
仮組して電源を入れてみると・・・起動しました!!!よしっ。ついに電源が入りました。沙羅曼蛇のデモも動作確認。信長の野望武将風雲録(MSX2)、激突ペナントレース2(MSX2)も起動を確認して画面にゴミが出ることがないことが確認できました。
VDP-VRAM間の配線をチェックしている際に周辺の抵抗も測定しました。大丈夫そうです。ここら辺はHIC基板が近く、電解コンデンサーからの液漏れによりはんだ部分が変色していたところです。
ここまで来たら本体の電解コンデンサーの総取り換えの準備も始めてよいと思います。特に電源周辺とか。
DRAMを取り外しての動作確認は必要なくなってしまいました。ZIFソケットやArduino nano等の部品の調達をしてしまったので、あとで製作しておこうと思います。
それからFDC、TC8566Fの交換用の部品としてTC8566AFが手に入りました。しかしこれらは若干動作に違いがあるようで載せ替えると不具合が出る懸念があります。とはいえ、折れたピンと曲がって隣とくっついているピンがあるので、外してAFの方をつけてみようと思います。それでなにか不具合があるようならTC8566F折れたピンを整える&折れた部分を少し削って配線を引き出すことを試みようと思います。
(つづく)