EPG4のLab.

1chipMSXの修理(コンデンサ張替)

2026-01-24 18:50:49
2026-01-24 19:23:24
目次

お正月に実家に戻ったときに1chipMSXの修理をしたのでその時の記録です。自分のマシンではなく地元の友達のマシンです。事前にコンデンサが液漏れしていること、画面の色がおかしくなっている(RGB出力で画面が黄色っぽい&コンポジットビデオでは映らない)ことがわかっていました。コンデンサの張替えを実施、その際にパターンが剥がれてしまったという状況です。

そんなわけなので道具や部品を実家に持って行きました。持って行ったのは・・
・はんだごて
・はんだ
・0.2mmの銅線(断線部分の修理用に)
・テスター
・ニッパー
・ピンセット
・カッター
・100Ωと200Ωの1608サイズのチップ抵抗(念のため)
・銅箔テープ(念のため)

結論から言うとパターンの修復とコンデンサを交換でRGBで映るようになりました。しかし、コンポジットビデオで色がでない&同期が不安定という状態でまだ完全に治っていないようです。これは次回また修理することにしました。

<作業の様子>

交換するコンデンサは全部で8個、すべて表面実装タイプの電解アルミコンデンサ10V 220uF仕様のものです。もし交換するならすべて変えた方がいいと思います。ほぼすべてで漏れていました。交換するコンデンサの仕様はざっくり測定して、Φ6.3mm、ランドサイズ6.6x6.6mm高さはだいたい8mm。コンデンサの耐圧は10Vでも16Vでもよいと思います。

1ChipMSXのコンデンサ液漏れのためコンデンサを交換する

拡大してみてみると赤い丸で囲んだあたり、黒ずんでいたり、緑っぽい感じになっています。液漏れしているようです。

液漏れしているコンデンサの拡大写真

左の2個は交換したもの。断線しているので一度外して配線を補修します。

交換するメインの個所の拡大写真

コンデンサをすべて外す。はんだごてでパターンを温めながら外すのではなく、ペンチで挟んでねじるように回します。もぎ取ると言ったほうが正しいでしょう。この方がパターンを剥がすことなく外せる確率が高いらしいです。あくまでそうらしいということです。今回この方法で外して1か所パターンを剥がしてしまいました。

表面実装のコンデンサはペンチでねじってもぎ取る

外してみると液漏れでてかてかしています。

基板左側、DCDC(COCELと書かれた銀色の四角いパーツ)のすぐそばのコンデンサを外した跡。基板が濡れています。

基板右側のコンデンサだけでなく、左側のコンデンサ(電源回路部分)も交換する

アルコールでふき取ると緑色に・・。とりあえず色がついているか分からなくなる程度までふき取りました。

基板をアルコールでふき取ってみたところ緑色の色が付いた。

コンデンサを外したところ。黄色の矢印の3か所でパッドが取れてしまっています(銀色の四角)ここにコンデンサをはんだ付けしたいので補修します。ちなみに3つのうち一番上は今回コンデンサを外すときに剥がしてしまいました。。

コンデンサを外した。2か所パッドがなくなってしまっている。またさらに今回1か所パッドを剥がしてしまった。

断線したパターンを補修するためにレジスト(回路パターンの上に塗られている緑色の塗装)を下の銅配線がむき出しになるまでちょいちょい削ります。黄色い四角で囲まれた部分です。この削りにはカッターの背を使いました。刃の側を使うと思わずスパッと配線を切ってしまうので注意です。

右側のコンデンサのうち手前の2個のパターンが切れた個所。レジストを削って銅が見えるようにする。

また、コンデンサ番号C12のところ、テスターで導通を確認しましたが断線しているようなので、パターンを補修するため黄色の四角の部分を銅が見えるまでけずりました。

導通の確認方法は写真で、R63のチップ抵抗の左側とC12の上のパッドです。1つ下のC8のコンデンサの場合R37の左側とC8の上のパッドで確認します。

基板右側のコンデンサ群の一番奥。テスターで確認しても導通がとれないためここもレジストを削って銅が見えるようにする

C12が断線していたとするとRCA端子の赤への出力が断線して出てこないことになるので、音声出力(RCA白と同じ)もしくはCMTつまりカセットテープへの入出力信号が使えていなかったということになります。

電源ボタンのすぐ近くのコンデンサも外しました。

基板左側手前のコンデンサも外す

基板裏側もスルーホールを通して液漏れによりレジストの下のパターンが侵食されていました。これもレジストを剥がしてきれいに拭きとった後、レジストを塗りなおすという作業をしたかったのですが・・・今回はやっていません。やっとけばよかったかな・・・と少し後悔しています。

基板裏側の写真その1。スルーホールを通して電解液が裏にも漏れていてレジストの下でGNDパターンを侵食しているこの写真も基板裏側で電解液がパターンを侵食している。これはちょうどDCDCコンバータの真下

剥がれたパッドを補修。これは銅箔テープをはさみで切って基板に貼り付けました。持っている銅箔テープは裏面が両面テープになっていて基板に貼り付けられました。ただ、コンデンサをはんだ付けした後、フラックスクリーナでクリーニングした時にこの両面テープのノリが溶けてコンデンサが動いてしまいました。クリーナで剥がれないような接着剤で付けるかクリーニングしない、かのどちらか?

銅箔テープを切り取ってパッドの代わりにするため基板に張り付ける。

0.2mmの銅線を使って配線を補修した写真。テスターで導通確認します。レジストを削って銅配線をむき出しにしたところから0.2mmのワイヤーでパッドまで配線しました。計4か所

レジストを削って銅が見えるようにしてある箇所からパッドに向けて0.2mmの銅線で配線を再生する

コンデンサをはんだ付けした後。

新しいコンデンサを載せはんだ付けする

DCDCそばのコンデンサも新しいものをはんだ付け

DCDC付近の電源回路のコンデンサも新しいのをはんだ付けする

電源スイッチ付近のコンデンサもあたらしいのをはんだ付け。実はこの電源スイッチ(赤の矢印)が邪魔ではんだづけしずらいので、一度スイッチのはんだを取ってスイッチを取り外してからコンデンサをはんだ付けし、スイッチを再度はんだ付けしています。

基板左側手前のコンデンサも新しいものをはんだ付けする。ただこれすごく狭くてはんだ付けしにくいので、電源ボタンを一旦外して(スルーホールのはんだを外す)から取り付け、その後元に戻しています。

RGB(VGA)に接続して起動したところ。青色がちゃんと発色されています!

目視確認ののちRGBで接続して起動。青が復活していて、同期も取れていることを確認した。

実家にあったカートリッジがロマンシアしかなかったのですが起動してみたところ。よさそうです。

ロマンシアの最初の画面。手元にそれしかなかった。色はちゃんと出ているようだ。

これで一旦返却したのですが、動作確認の結果、コンポジットビデオの出力が白黒になることが判明。また同期も乱れています。コンポジットビデオとRGBの青は同じ配線が使われています。コンデンサの番号でいうとC10です。ここの補修がうまくいかなかったようです。RGBの青はちゃんと出ているように見えるので補修した配線が取り付けたコンデンサをショートさせてしまっているとか?つまり直流成分がカットされていない状態とか?・・

修理後のコンポジットビデオ出力

この記事を書いた人

EpicGadgets4

レトロPC関連、ゲーム、電子回路で遊んでみたなどの記録を書いていきます。